文系就活生向けのIT企業選びのコツ

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皆さんこんにちは湊(@python_mllover)です。

 

今年もいよいよ就活のシーズンがやってきましたね。弊社にもスーツを着たフレッシュな感じの人が最近ちょこちょこやってくるようになりました。

 

これを見て自分も就活して企業を回ったり、新卒で初々しかったころを思い出すわけですが、まあこの世界色々と地雷もあるわけで、自分では良い就活ができたと思っても蓋を開けると思ってたのと違うかったなんてケースが存在します。

 

今日はそうならないようにIT業界を目指して就活または転職活動している方に向けて、IT業界の会社の種類や業務形態について話していきたいと思います。

 

 

IT業界には大きく3つの勤務形態が存在する

 

IT業界を目指す就活生や転職者の方に知っておいた方がいい事としてまず1番は勤務形態です。IT業界は特殊な業界で業態がSES・受託開発・自社開発の3つあります。

 

暗黙的な企業序列としては自社開発>>>受託開発>>SES(派遣)って感じです。ここからは各業態についてざっくり解説していきます。

 

 

SESとSIerを知っておく

 

SESとはシステムエンジニアリングサービス)とはソフトウェアやシステムの開発・保守・運用における委託契約の一種であり、特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約ようは派遣のことである。

 

日本のIT業界の従事する人間の8割はこのSESという働き方で働いている。まあここまでそれっぽいことをつらつらと書いてきたわけだが、SESというのは要は「派遣」のことである。雇用形態は正社員なのにやっていることは派遣社員、不思議に思われる方が多いと思うが、これがこの国のIT産業の歪みなのである

 

そして、このSESという業態でプロフェッショナル(笑)を各クライアント先に派遣している企業を基本的に、「SIer(エスワイヤー)」という。就活生の方でよく耳にするのはNTTデータ・日立製作所・富士通などが有名どころだろう。こういったところはクライアントから直接発注を受けるいわゆる一次受け(元受け)なのでSESとはならず、彼らの下にいる下請け孫請けの会社が世間一般でいうところの「SIer」にあたると考えてもらっていい

 

 

 

【システム開発の構造】

「IT後進国ニッポン」の病巣に迫る【前編】:IT業界の「多重下請け地獄」が横行し続ける真の理由 (3/4) – ITmedia ビジネスオンライン

 

 

こういった大手SIerは一次受けという日本のIT産業の搾取構造の頂点付近にいるので、まあそこまで待遇が悪いわけではないが、仕事はマネジメントがほとんどで単調かつ激務というケースが多い。

 

まあこの辺りは普通の大手の子会社という感じでとりだててやばいというほどのものでもないが、この搾取構造の下層に存在している末端の中小のSIerというのがかなりやばい。これがネットでよく言われる「SIerはやめとけ」という言葉にも繋がるのである。

 

なぜこういった中小のSIerがやばいのかというと、日本のシステム開発の搾取構造において二次受け三次受けに甘んじている中小・零細のSIerというのは上流で中抜きされた後の搾りかすのおカネしか貰えない。

 

なので基本的に売上が低く、社員の給料も低い。そのためにエンジニアのスキル的にも質が低く人間が多く、中にはろくにコーティングをしたことがないという人間も多く存在している。

 

加えてこういった零細のSIerはシステム開発どころかコールセンターやテスターといったエンジニア以前のただ人手を派遣しているだけの派遣会社のようなところも多く。IT企業とはお世辞にも言えないところもちらほらある。

 

こういうところに入ってしまうといくらポテンシャルがあろうとスキルアップできず単調な作業を窓際の席の安いイスに座らされて一生やらされるこの世の地獄のような場所に派遣されてしまうことも珍しくないので注意してほしい。

 

そして普通のSIerでも優秀な人間はSIerから後述する受託案件や自社サービスを開発している企業へ転職していくので、必然的に無能が残る→無能ばかりなので一生SESの派遣人月商売しかできない→低給料という負のスパイラルが常に発生している。

 

このSIerも見分け方は至極明快で募集要項に「勤務地は都内各所(プロジェクト先による)」という文言がある場合は十中十句SESである。他にも以下のような文言を掲載している会社も十中八九SESだとみて間違いない。

 

 

  • 社員数の割にオフィスが小さい
  • 勤務時間が「客先に準ずる」になっている
  • 月1回の帰社日をアピールしている
  • HPが飲み会や社員旅行の写真ばかり(仕事風景がない)

 

 

SIerというのはスーツ勤務偽装請負SESエクセルパワポ職人。世間一般で根強く残っているIT業界の負のイメージの全ての生みの親である。もちろん全ての企業がブラックというわけではないが、薄給料ホワイト・薄給ブラック・高給ブラックの3パターンのどれかに大半が当てはまる。

 

一応その分求められるスキルはそこまで高くないので、転職サイトによくある未経験者歓迎なところが多い。後述する受託や自社企業は福利厚生や待遇が良い分求められるものは高いので、いきなり未経験でそこに入るのは学歴とかポテンシャル性とかを人事に感じさせないといけないので、皆が皆は入れるというわけでない。

 

なので未経験の人間の大半はまず中小のSIerに入って経験を積むというのが最初の第一歩となるだろう。ぶっちゃけ今のIT業界では客先常駐ないIT企業のほうが珍しく、それこそIBMとか富士通みたいな大手ですら日本だとやっている。そういった意味でSIerは世間一般での印象は良くないが絶対悪ではないという事を留意してほしい。

 

また大規模なシステム案件などはどうしてもきちんと取りまとめる必要があるので、そういった場合に豊富なスタッフを抱えているSIerの存在は頼りになる。そういった意味ではSIerは必要悪的な存在に近い存在だと個人的には思う。

 

 

関連記事:SESでキャリアを積むために必要なこと

 

 

受託開発

 

受託開発とは、クライアントから仕事を受注し、システムやソフトウェアを開発することです。基本的にWeb系と呼ばれるグループに入ります。基本的に私服OKで働き方もフレックスやリモートワークが当たり前のように存在しており、モダンな感じの会社が多いです。

 

受託100%のところは諸々いい感じだが大抵は一部でSESも取り扱っていてSESの割合高いほどで会社の格は下がっていく印象です。なので面接の際には受託とSESの割合を聞いてみるのがオススメ。

 

まあ受託案件を継続的にこなしている企業は質のいいエンジニアが一定数いるということなので、自身が頑張りさえすればエンジニアとしてのスキルを積ませてもらえる環境があるという認識で問題ないと思う。

 

こういったところではPHPやRUBYやJavascriptといったプログラミング言語が良くつかわれているのでその辺り言語をプログラミングスクールなりで勉強して自前で簡単なwebアプリケーションをネット上に公開するくらいのことをしておくと面接も通りやすくなる。個人的にはSIerをうまく避けてこのweb系に入社してスキルを積む→フリーランスになるというのが最も現実的かなと思う。そのためにはまずプログラミングスクールで世間一般のweb系企業が求める最低限のスキルを身に着ける&人売りSESに引っかからないことが大切かなと思う。

 

(なぜこんな力説しているのかというと私自身が新卒で人売りSESに騙されて入ってしまい、自分の数年キャリアを無駄にしたからだ。今は運よく受託と自社サービスをやっている会社に転職することができ、世間一般でいうところの’SIer脱出’を果たしたわけだが、その過程は厳しかったしもう少し年を取れば転職できなかったかもしれない。そういった経験からIT業界を目指す人が間違った道に進まないでほしい。その一心で今この記事を書いている)

 

 

自社開発

 

自社開発というのは自分の会社でwebサービスなりを持っている会社、自前でサービスを持っていると、その利益を全て一人占めできるため無茶苦茶儲かる→社員の福利厚生も良い&エンジニアのレベルも高い。(その反面自社サービスが失敗すると多額の損を抱えることも意味するのでハイリスクハイリターンである)

 

日本でこの自社サービスという括りに当てはまるのが、ラインとかメルカリとかDMMとかDeNAとかサイバーエージェントとか。自社開発企業はエンジニアの質も高く福利厚生もよくIT業界ならトップ層という位置付け

 

上昇志向を持つエンジニアなら皆大体心の底でチャンスがあれば自社開発の企業に転職したい思っている。新卒だと理系高学歴の場合はポテンシャル枠で入ることができるが文系の場合だとプログラミングとは関係のない営業に回されることもある。

 

 

 

グーグル

 

 

終わり

 

以上がIT業界のざっとした話です。まあIT業界を目指している方にはこの業界の半数以上がSES(正社員という名の派遣社員)という業態で働いていて、その人売りビジネスで飯を食っているSIerで成り立っているということをまず知っておいてほしいです。

 

なので、未経験でIT業界に入る人のほとんどはまずこのSESという働き方からスタートすることになります。そしてこのSESから抜け出せるかどうかが最初の関門です。大半の人はこの門が超えられず一生をSESで派遣社員として過ごすことになり、40・50で切り捨てられるという末路を迎えることになります。

 

昨今フリーランスとか年収一千万とか甘い言葉を並べ立てて情報商材とかを売ろうとしている連中がSNSに多く見受けられますが、彼らの語る優雅な生活は受託や自社で一人前のエンジニアのレベルじゃないと無理で、この業界の7割以上の人間がそのレベルにたどり着くことができないという事実を知ってほしいです、そんなに甘い世界じゃありません。大半は年収~500万から頭打ちでそこからほとんど上がりません。

 

マネジメントできるようになるか、スキルを磨いて独立してフリーランスになるか受託や自社開発の企業に転職するなりしないとこの壁を超えることは難しいわけで、そしてそこにたどり着ける人間はほんの一握りです。そういった意味ではITも他の業界とあまり大差ありません。

 

ですが、昨今他の業界がブラック化しつつあるという現状を踏まえれば、IT業界はSIerでもホワイトなところが増えてきていますし、IT業界にくるという判断自体は間違ってないと思います。

 

ですが、最初の会社選びで失敗して上述したようなただの派遣会社に入ってしまうとスキルも身に着けられないまま低年収で飼い殺しにされるという危険があることを認識してほしいです。

 

そして新卒で入るならやはり受託でいろいろやっている会社ですね。この辺りも新卒ならある程度コードが書けるだけで入ることが十分に可能なので、そのために独学もしくプログラミングスクールなどで勉強するというのがオススメですね。

 

世間一般ではプログラミングスクールはぼったくりとか言われていますが、個人的には独学で勉強していて詰まっていたときにプログラミングスクールに通うことで自走できるエンジニアになることができたのでその点はすごく感謝しています。

 

というわけでIT業界を目指している人はSES・SIerではなく受託や自社サービスを展開している会社をまず狙い、それに全て弾かれた場合の最終手段としてSIerを目指すべきだと思います。長くなってしまいましたが読んでいただきありがとうございした。

 

 

 

 

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