Reviewは技術書の執筆に便利ですが、環境構築でハマりやすいらしいのでDocker上でReViewの環境を構築したものが配布されているので、それを使うと楽に作業環境を構築することができます。
Dockerの環境構築
まずWindows10 HomeではなくProかEnterprizeであることがDockerのインストール条件になります(Hyper-Vがあるかどうか)
関連記事:
・【Windows10】Dockerの環境構築を分かりやすく解説する(前半)
・【Windows10】Dockerの環境構築を分かりやすく解説する(後半)
Re:VIEW Starterで同人誌の雛形を作る
Reviewの問題点としては使い方がフォントや行間などの細かい設定が分かりにくいので、これをうまく使いこなすのは新しい言語を覚えることに近いのでまともな技術書を執筆するのに実は結構手間取ります。
そういったReviewの門断点を解決し、Reviewをより便利に使えるようにしたのがRe:VIEW Starterです。Re:VIEW Starterの使い方はとても簡単です。
まず以下のサイトで入力フォームに技術書を作るにあたっての必要な設定を入力します。
→https://kauplan.org/reviewstarter/
全部入力するとサンプルのファイル群がZIPで出力されるので、それをダウンロードして、自分のPCのcmdで↓の手順でコマンドを実行してZIPを展開しビルドします。
### Docker を使う場合
$ docker pull kauplan/review2.5 # 3GB 以上ダウンロードするので注意
$ unzip 〇〇.zip
$ cd 〇〇/
$ docker run --rm -v $PWD:/work kauplan/review2.5 /bin/bash -c "cd /work; rake pdf"
$ ls 〇〇.pdf
ただWindowsだと↑のコマンドでは「docker run –rm -v $PWD:/work kauplan/review2.5 /bin/bash -c “cd /work; rake pdf”」の部分が以下のようなエラーが出てビルドが成功しない。
エラーメッセージ
$ docker run --rm -v 'PWD'/work kauplan/review2.5 //bin/bash -c "cd/work; rake pdf" //bin/bash: line 0: cd: /work: No such file or directory rake aborted! No Rakefile found (looking for: rakefile, Rakefile, rakefile.rb, Rakefile.rb) /var/lib/gems/2.5.0/gems/rake-12.3.1/exe/rake:27:in `<top (required)>' (See full trace by running task with --trace)
エラーメッセージとしてはPATHがあってないというだけのものだが、根本的な原因がwindowsのbashからDocker経由でLinuxのコマンドを叩いていることっぽい?
アプリ開発していてたまにあるLinux上で書いたアプリをWindowsでビルドするとシンボリックリンクでエラーを吐いてビルドできない系のWindowsとLinuxのPATHの仕様の違いによるエラーかと思われます。
解決策は↓の代わりコマンドを入力します
docker run --rm -v "%cd%":/work kauplan/review2.5 /bin/bash -c "cd /work; rake pdf"
「Errno::EINVAL: Invalid argument @ rb_sysopen - 〇〇.pdf」というエラーメッセージが出る場合はどこかのpdfエクスプローラーで出力したpdfを開いていて出力内容を書き込めないのが原因なので、pdfを閉じてあげましょう。Pythonみたく「can‘t open 〇〇pdf」みたいにエラー出力してくれると分かりやすいんですが、Rubyはエラーの内容が分かりにくくてやっぱり苦手。。。
それはさておき、これでRe:VIEW でそれっぽい同人技術書の雛形が作れます。非常に便利ですね~。
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