エンジニア界隈の情報商材屋マナブ氏
どうもこんにちは湊(@python_mllover)です。先日からマナブなるインフルエンサーの方が情報商材を販売していると話題になっていたので、今日はそのあたりについて書いていきたいと思います。
まずマナブさんの炎上の元になったツイートは↓
弟が12万のプログラミング教材買おうとしてて中身見たけどようこんなの12万で売ってるなって内容だった。
初心者を馬鹿にするのもいい加減にしろって感じだわ。— 宮水@TDD(Tapioca-Driven Development) (@rails_java_like) 2019年5月9日
まあプログラミング学習で12万という額はあり得ない額ではないのですが、この教材の問題は大きく2つあります。
①中身が3000円の参考書レベル
②サポートがない
まず1つ目の「①中身が3000円の参考書レベル」ですが、今回マナブさんが売りだした12万円のプログラミング教材の目次は↓のようになっています。
要はphp・JavaScipt(jquery)ですね。これくらいの内容なら3000円の参考書に全部書いてます。例えば↓なんかオススメです。HTML・CSS・jqueryの使い方が一通り書いてあるので、簡単なwebサイトであれば作れるようになります。
インフルエンサーのブランド料だと言えばそれまでですが、3000円のテキストにほとんど書いてある内容を12万円で売るってさすがにどうかな・・・と思います。
まあ購入後サポートがあって12万円というなら分からなくもないですが、このマナブさんプログラミング教材には、なんと購入後のサポートがありません。つまり、買ったらそれで終わりなわけです。それなら参考書買うのと同じじゃないですか。で、これのお値段がなんと12万円。。。
いやいや流石に高すぎでしょ・・・
まあ昨今はProgateなどプログラミングは無料学習サイトも充実してきていますし、その気になればタダで勉強できます。しかし、ギークなエンジニアのように、皆が皆3度の飯よりコーディングが好きなコードオタクではありません。
プログラミングをはじめたばかりの人はバグの分からなければそのままフェードアウトして終わってしまいます。『プログラミングの挫折原因の9割は環境づくりが下手という点に尽きる』と個人的には考えています。
そうならないために先に高い金を払うことで自分のモチベを高める、という理由でプログラミング学習に12万円を払うのだとすればそれは素晴らしいと思います。
ですが、その覚悟があるのであれば、こんな3000円相当の情報商材を高い金で購入するのではなく、IT業界にはもっといいサービスがあります。
12万も払うならプログラミングスクールに行った方が遥かに有意義
もしあなたがプログラミングを本気で勉強したくて、マナブさんのプログラミング学習に12万円もの大金を支払う覚悟があるのなら、プログラミングスクールにいきましょう。侍エンジニアやCodecampなら、実地で現役のエンジニアがマンツーマンでレッスンしてくれます。
他にもオンラインのチャット形式でもいいのであれば、Techacadmyでもいいでしょう。10万ちょっとあれば、3か月くらいでマナブさんの教材より遥かに多くのことが学べます。
要は何が言いたいのかというと、プログラミングスクールのアフィを紹介したいのではなく、『マナブさんの12万円の情報商材を買うくらいならプログラミングスクールで勉強した方がはるかにマシですし、本気でプログラミングを学習したいのであれば、そっちの方が絶対に身に付く』ということです。
今時12万円も払って技術サポート一切なしとかありえませんし、こんな情報商材を買うくらいなら本屋で適当な技術書を買った方が100億倍マシですし、12万払うならプログラミングスクールに払った方がマシです。
そもそもこの内容でフリーランスは厳しい
そして、今回のマナブさんの情報商材で個人的にひどいと思う点は値段もそうなんですが、一番ひどいと思うのは、『謳い文句が詐欺』的な点についてです。
というのもマナブさんは「技術サポートなしですが、案件取れたら元取れます!」って謳い文句で、今回のプログラミング教材を販売していますが、残念ながら現役エンジニアから見て、『マナブさんの商材の中身を100%理解したとしても、まともな案件を取ることはできない。』と思います。
というのも、『マナブさんのプログラミング教材の内容はIT企業なら新卒研修一か月目でやる内容』だからです。Wordpressでまともな案件をこなそうと思うのであれば、この教材の知識を前提にしてIT企業で3年くらい経験を積む必要があると思います。
この時点で今回の『マナブさんのプログラミング商材はお金のない層、全くプログラミングやったことない層に対しての情報の非対称性を利用した悪徳商法』だと思うのです。
ちなみにマナブ氏の商材で推しているランサーズも一応初期は稼げました。 昔はwpのプラグイン1本作って相場は50~80万ぐらいの高額の案件も見た気がします。
ですがそれが一気に広まって爆発的に人が増えて相場が暴落し、本職は別で稼げるので、ランサーズから消えて素人だけが残りました。素人なのでコードの品質が酷くて 企業は発注しなくなって更に相場が下がる・・・という負のスパイラルを繰り返した結果、 今じゃ5000円ぐらいです。
なので、今のランサーズでフロントが少しできるくらいではエージェントから仕事はもらえませんし、そんなレベルの人間が個人で仕事取ってるやばい状態なわけです。今でもクラウドソーシングなんてやってるのは、 発注側も含めて素人しかいないわけで、 彼のいう高額案件なんて99.99999%無理です。
なので、マナブさんのプログラミング商材を購入しても彼の言うようなクラウドソーシングで高単価な案件は取れないわけで結局、マナブさんみたいに稼ぐ方法を売って稼ぐか、相場を知らない&調べようともしないアホを騙す未来しか見えないわけで、『マナブさんのやっていることは実質的なマルチ商法』と言わざるを得ないです。
まあ、それ以前にそもそもエンジニアとして思うのは、マナブさんはHTMLとCSSの学習をプログラミング学習っていってるんだけどおかしくない? ってことです。
HTML・CSS書けます、ワードプレスのテーマをちょっと弄れますというのはハッキリ言ってプログラミング以前のコーディングの話で『ホームページをWordressで作れるというのは、プログラミングではありません』
一般的にプログラミングというのは、簡単な自動化スクリプトの作成やjavaやJavascriptやPythonなどを用いてWebアプリ・スマホアプリ・業務システムといったアプリケーションを構築することを指すと思います。
マナブ氏は本当にエンジニアなのか?
そして、自分の中で彼のブログや動画を見てみて思ったのは。彼は本当にエンジニアなのか?という疑問です。彼は最近筋トレ・ユーチューブ・ブログを更新して毎日圧倒的に積み上げているみたいです。
確かに毎日何かを継続するのは素晴らしいと思いますし、私も見習いたいと思います。ですが、ここで私が疑問に感じるのは
いつプログラミングやってるの?
って点です。自称エンジニアなのにコードを触っている気配すらないのが、不思議でしょうがありません。ちなみに『マナブさんは、過去にPython(パイソン)というプログラミング言語を勉強しようと挫折した』と言っています。この時点でエンジニアの人はまずこう思います。
えっ?彼って本当にエンジニアなの?
と。なぜかというとこのPythonというプログラミング言語は私が仕事でも愛用している言語な訳ですが、非常にシンプルな言語です。『Pythonは200近くあるプログラミング言語の中でも超簡単な部類です。というか恐らく一番簡単』です。
まあPythonは簡単ではあるものの突き詰めると奥が深く、youtubeやインスタグラムなどもPythonで作られているので、実用性の高い言語ではあります。
ですが、プログラミング初心者の方でPythonの書き方を懇切丁寧に説明されてなおプログラミングが分からないという人は恐らくプログラミング適正がないので、無理してプログラミングを勉強しないほうがいいというレベルの言語です。
そんな超簡単なプログラミング言語で仮にもエンジニアを自称している人が、勉強しようとして挫折したって聞くと、マナブさんは本当にエンジニアだったのかな?と私は思ってしまいます。恐らく他のエンジニアに聞いても10人中9.9人は同じようなことを思うと思います。
おそらく実際に企業でエンジニア(PG)という部類で働いている人でPythonを使ったことがないという人がいても、勉強して挫折する人はまずいません。
まあマナブさんのいうプログラミング学習というのはHTMLとCSSの学習と他人の作ったワードプレスのテーマを少し弄ることを指しているのでしょうが、そんなのプログラミング以前の話です。
プログラミングという言葉を勘違いして使って、プログラミングやエンジニアという言葉に酔っているのかカモを嵌め込もうとしているのかは知りませんが、プログラマとかいうのは最低限RubyやPythonがサクサク書けるくらいになってから自称してほしいところです。
同じプログラミング商材屋の迫さんもそうですが、Twitterで宣伝かけてプログラミング初心者に教材作って教える前に、もっと自分のスキル磨けよ!ってエンジニアなら思うでしょう。彼らはエンジニアを自称していますがエンジニアではなく、エンジニアの夢をITを何も知らない情報弱者たちに売る営業マンです。
彼らの語るプログラミングの夢に酔いしれるのは構わないと思いますが、彼らから技術的なことについて学ぶことはほとんどありません。
そもそもフリーランスは国民保険料や税金とか本業以外のマネジメントがいろいろシンドイです。まあ彼の場合は日本を出て戸籍を抜いて税金も払っていないのか知りませんが、毎日上げている動画やブログにも一切税金の話が出てこないので、関係ないのでしょうけど実際にまともなフリーランスになるのであれば、その辺も意識しなければいけません。
まとめ
マナブさんのツイートに返信してる人のプロフィール見るとみんなプログラミングで月◯◯万稼ぐ(予定)って書いてありますが、当たり前の話として簡単に月数十~数百万稼げる美味しい話なんてありません。簡単そうで美味しく見えているならそれは騙されています。
そして、エンジニア界隈にも割りのいい分野と悪い分野があってHTMLCSS、それを絡めたPHP辺りのフロントエンドと呼ばれる分野は非常に割りが悪いです。なぜかというとwebデザイン系は簡単で誰でもできるからです。
もちろん稼げている人もいますが、それはWeb全体がまだ阿部寛のHPのような制作のノウハウも手探りだった時代からホームページやWEBサイトを触ってきている猛者の方々であって、今から初心者が市販の参考書の内容をちょっと齧ったくらいでは無理です。
このままマナブ氏を妄信している人たちはいずれ「よーしこれからはクラウドシージングのコーディングが大航海時代だ!」と サクッと片手に重いMacBookを抱えて、月100万稼いで東南アジア辺りでマナブさんみたいなノマド生活をする予定みたいですが、それは幻想です。
改めてもし本気でプログラミングを勉強したくて大金を払う覚悟があるのであれば、プログラミングスクールか職業訓練所に行きましょう。
侍エンジニアで12万円あれば、3ヶ月マンツーマンで実績ある現役エンジニアが対面で教えてくれますし、もっと期間を長くすれば就職も斡旋してれます。 また職業訓練所でも同じようなカリキュラムを提供しています。にもかかわらず、わざわざエンジニアすらかもあやしい上に実績はコピペWPテーマで、どこに戸籍や会社の本籍地があるのかすら怪しい人の購入後サポートもない教材買うの?バカなの?って話です。
プロのエンジニアから学べるから高い金を払ってもいいと思っている人もいると思いますが、『現役のエンジニアからするとマナブさんの場合はコーチとしても3流、どころか そもそもエンジニアだったのかが怪しいレベル』です。
なので、普通のエンジニアが見たら明らかにおかしいことばかりで、SNSで勝又さんのようなバリバリのエンジニアからツッコまれますし炎上します。
本人は嫉妬だとか言っていますが、別に嫉妬とかじゃありません。もし彼が本当に月数千万稼いでいようとも戸籍抜いて海外を放浪して、高額アフィ案件の成約のためだけに無駄に太って筋トレして毎日DAIGOの劣化みたいなマウンティング自己啓発動画を量産したくありませんし、今の生活で十分です。
あと、今回の騒動でマナブさんの熱狂的な信者の方の今回の情報商材批判への批判のブログ記事を見つけたので読んでみたのですが、もう120%情報商材って感じです。
というのも実際に読んでいただければわかりますが。売上・稼ぎ方・結果・人生を変える、よくある情報商材キーワードが見受けられ、プログラミングの中身の話は一切なし。
要はこれプログラミングを勉強したいわけでもなく、金稼ぎ(詐欺)の舞台装置としかとらえてないんですよね。それなら別にプログラミングでなくともYoutubeでも転売でも仮想通貨でもいいですよね?
まあマナブさんを信じて 彼の言う通りに時間とお金を使えば使うほど擁護にまわりたくなるよね 自分の人生を否定されるようなものですから、その気持ちは痛いほど分かります。ですが、これが実際にIT業界で働く人間から見た彼の事実です。
それでもまだマナブ氏に幻想を抱いて信じて付いていくのもそれはそれで構いません。所詮私は無関係な他人であり、あなたの人生はあなたが決めることです。
ですが、これは次の記事の内容にもなりますが、当たり前のこととして本当に月数百万も稼いでる人は情報商材なんて売りません。
例えばブログと双璧をなすYoutubeの頂点に立ったヒカキン氏なんかは、本当に月数百万円。いやそれ以上稼いでいるでしょう。そんな人が東南アジアで月5万円で暮らしてますか?12万円もするようなYoutube作成教材売ってますか?
・・・売ってませんよね。タワマンで猫と戯れながら優雅に過ごしていますよね。そういう話です。マナブさんも昔はいい情報を配信していましたが、今は立派な商材屋です。これも次の記事で書いていますが、GoogleのYMYLアップデートによってブログで稼げなくなったからでしょう。
そして、本題に戻りますが、もし本気でプログラミングを勉強して、それで人生を豊かにしたいと思っているのであればマナブ氏についていくことは辞めるべきです。なぜかというとそもそも彼はエンジニアと呼ぶのかすら怪しい存在だからです。
金を稼ぎたいだけならYoutubeでもいいですし、別にプログラミングでなくてもいいと思います。マナブ氏は簡単なように喋っていますが、エンジニアがプログラミングでフリーで月100万円みたいな高額案件を受けるのはかなりハードルが高いです。料金や仕様とかでトラブルもしょっちゅう起きるので企業の看板がないとキツイことも多いです。
マナブさんはフリーランスで高額案件でノマド生活をさも簡単なように嘯いていますが、少なくともあのプログラミング商材を購入して数カ月勉強したくらいでは10000%無理です。(彼の二番煎じのような情報商材屋になるなら話は別ですが・・・)
もしプログラミングを学習してフリーランスになりたいなら、侍エンジニア辺りのマンツーマンのプログラミングスクールにでも行きましょう。少なくとも東南アジアの住所不定のエンジニアかもわからない人間のYoutube動画見たり教材を購入するより、スクールに通って現役のエンジニアと話す方が学習のモチベも絶対に上がります。
確かに転職サイトなどが煽っているようにエンジニアは人手不足ですし、実際僕も毎日美味しいもの食べたり、都心のいい立地に住んだり、同年代の他の業界の人よりはいい生活はできています。
なので、エンジニアを目指すというのは間違っていない選択だと思います。ですが、HTMLとCSSをちょっと齧っただけではエンジニアとは言えません。
もし本気でエンジニアになりたいのであれば、Javaなんかを勉強する必要があります。上で紹介したのは値段の高いプログラミングスクールですが、最近であれば無料で学べてIT企業に就職を斡旋してくれるところも増えてきています。
ですが、昨今エンジニアという職業がいくら熱いからといってさすがにちょろっとプログラミングできたくらいでいきなりフリーランスで月数十万円稼いでノマド生活は無理です。
文系未経験であればプログラミングスクールを経由するなり、自分で行動してコードを触らせてもらえるSESに入って3年~くらい修業する必要があります。
それをあの12万のスッカスカの教材を「この商材を購入して理解すれば月数十万が簡単に稼げてノマド生活ができるようになる」といわんばかりに販売しているのが、マナブさんのあくどい点であり、エンジニア視点からみれば実質的な詐欺行為にしか見えません。
以上が今回のマナブさんの12万円のプログラミング商材と彼に感じることです。そして後半は彼のSEOに部分について、1ブロガーとして思うことを書いていきます。気が向いた方は読んでいただけると幸いです。
Twitter→ミナピピン(@python_mllover)
続き→マナブのようなプログラミング系情報商材屋に騙されないために知っておきたいこの世界の現実
コメント
ナイス記事!
自称月数百万稼いでるマナブさんが、この程度の情報商材を12万で売るなんて不思議ですよね(すっとぼけ)
有益な情報が無料で手に入りやすくなった今、それでも12万払ってこの手の情報を買っちゃう人はそもそもセンスがないのでは…
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