こんにちは、ミナピピン(@python_mllover)です。今回はデータ分析業界未経験者が分析会社選びの際に注意するべきことと、データサイエンティストで入れそうなデータ分析会社を一覧でまとめてみました。
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中途未経験でデータ分析会社に入るためには?
昨今データ分析業界は人手不足ということもあり、「未経験歓迎」という募集要項が増えてきました。ですがそれでもまともなデータサイエンティストのハードルはまだ高いままです。
まず大学で専門研究とかをしていない人が中途未経験でデータサイエンティスト職に就くためにはPythonが当たり前に書けるのはもちろんSQLの知見も必要になってきます。統計検定2級やG検定があるとアピールにはなるでしょう。
Pythonが書けるというのはPythonが超簡単というのに加えて大抵参考書の独学なので普通のエンジニアから見るとほとんど書けてないレベルであることが多く、あまりアピールにはならない。
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Javaで何年か開発していたりするとコーディング面はある程度信用してもらえる。Gitでアカウントを作っておいたりKaggleやSignateを始めて実績を作っておくとと書類ではじかれることはなくなります。未経験データサイエンティストの募集要項にエンジニア経験を加えているところもチラホラ見受けられます。そうでない人が中途未経験で受かるためには20代高学歴でポテンシャル性が感じさせるか、スクールに行って最低限やってきたアピールをするしかないと思います。
中途未経験でデータサイエンティスト職に受かりやすい要素
- 若くて高学歴(コミュ力または理系であるとなおよい)
- 2~3年以上のエンジニア経験がある
- 半年または一年ちゃんとしたスクールに通っていてそこからの推薦がある
関連記事:新卒でのデータ分析会社選びで注意したいこと
というわけでここからは界隈で有名なデータ分析会社を紹介していきたいと思います。(一応ここで紹介する以外にも分析会社はあります)
エイアイフィールド
公式サイト:https://www.aifield.jp/
NTTとお仕事しているエム・フィールドの子会社。経験者はあまりおらず未経験者がみんなで頑張っていこうという感じ。人の雰囲気は良い感じらしい、NTT関連のデータ分析の案件があるので仕事自体はありそう。これからに期待
澪標アナリティクス
公式サイト:https://mioana.com/
社長がコンサル上がりでデータマイニング分野で研究をしている人。バンナムと提携しトヨタなどの大企業と安定した関係を結べているので会社的に強い、官報を見るに増収増益で勢いもある。研修がちゃんとしていると案件があるのでここで2~3年分析業務をやれば、この業界だと1人前だという扱いで転職先で良い扱いを受けるとの噂。
求人は未経験歓迎ではあるが、入社にはSQLでjoinやサブクエリを駆使して求めたデータを抽出できるくらいのものは求められることが条件、SQLのテストがあるらしく、それで入社時の提示年収が決まるとか決まらないとか。。。
最初はSQLからスタートして筋が良ければ統計学や機械学習といったAI絡みの分析案件も触らせてもらえるし、エンジニアリングの方にシフトしたい場合自社開発の製品に携わらせてくれるらしい。良くも悪くも実力主義の社風
DATUM STUDIO
公式サイト:https://datumstudio.jp/
KDDIの子会社になってからの体制変更で古株の多くが抜けたり、適当に取った中途が金食い虫になっていたり、育成体制もほとんどなく未経験なのに1人で現場にほっぽり出される人がいたり就業環境的にはかなり微妙らしい。ただしRとPythonで有名な人がいる会社というのもあり、会社名にはデータ分析業界でブランドがあります。
ただ上場失敗とかでKDDIに買収されたことによる社内体制の変化で優秀なデータサイエンティストが多く抜けているとの噂。加えて無理な増員によるスキルのないのに前職給与保証で高給取りの中途社員を持てあまし、経営状態も芳しくない様子。
会社にデータ分析業界で有名な人が多いことから認知度でいうとブランドはありますしKDDIの子会社なので捨てたものではないが、未経験を手取り足取りしてくれる会社ではない様子。
テクノプロ
公式サイト:https://www.technopro.com/
エンジニア界隈では色々と有名な会社でお世辞にも評判がいいとは言えないが、データ分析業界で現状一番有名かつ大手のALBERTと協業してデータ分析系のビジネスを立ち上げたので、その枠に入ればALBERTで研修を受けられるので悪くはなさそう。ただ派遣型なので派遣先で言われてクエリを叩くだけ止まりではありそうな気がする。
ARISE Analytics
公式サイト:https://ariseanalytics.com/
渋谷のど真ん中にあるKDDIとアクセンチュアの合同子会社。未経験が多いが、KDDIの分析案件に携われるのでスキルは伸ばせそう。大手の子会社なので待遇も悪くない様子。ただ最近は未経験枠は新卒で埋めて中途は経験者募集みたいな感じになっているので未経験だと新卒じゃないと厳しそうな雰囲気がしている。
株式会社アイレップ【博報堂DYグループ】
公式サイト:https://www.irep.co.jp/
博報堂の子会社、未経験も歓迎しているが理系であることが前提。文系だと営業とかに飛ばされるらしい、webマーケティングの会社なので直接案件を担当しているでしょうし、理系出身の人にはオススメの会社かもしれないですね。
ALBERT
公式サイト:https://www.albert2005.co.jp/
いわずとしれた有名どころ、上場もしており規模もデータ分析業界で最も大きく現状最大手と言える。データ分析業界では超有名どころなので、この会社を知らないのはデータサイエンス業界においてモグリ同然なので、入れる入れない以前に名前くらいは知っておいた方がいいと思う。ちなみに自分は昔知らなくて恥ずかしい思いをしたことがある。
それはされおきこの会社は中途は基本経験者採用しかしておらず、エンジニア経験がないと入社ハードルはかなり高い。中途でここを目指すならどこかの分析会社で経験を積むというワンクッションをおかないとまず無理かなと思います。
データフォーシーズ
公式サイト:https://www.data4cs.co.jp/
ARISEと同じくKDDI傘下の分析会社、DATUM、ARISE、データフォーシーズがKDDIデータ分析会社3銃士、グループ会社なので経営は安定しているし新卒にはオススメだと思う、中途は経験者オンリーだが、中途未経験でも先ほどと同じく2,3年開発エンジニアをやっていれば話は聞いてもらえる。
インターンも積極的に行っているので学生の人とかでコネを作りたいとか自分のスキルをアピールしたい場合は行っとくべき、自分は学生時代にこの辺りの分析会社のインターンに行っていれば今みたいな遠回りをする必要はなかったと後悔しているので、本気でデータ分析関係の仕事がやりたいとおもっているならこの辺りの会社にインターンは行っとくべきかなと思います。
終わり
自分の知る有名どころで勉強会とかで前職の知り合いとかがいて内部事情もちょくちょく小耳にはさんでいるのはこの辺りですかねー。
他のもdodaとかGREENで根気よく調べると未経験歓迎の分析会社は結構ありますが、その大半はまともに分析をしているのかが正直怪しい感じはします。基本転職サイトに載っている求人は誇大広告なモノが多いというのが当たり前ではあるんですが、分析業界に関してはそれがより顕著だと思います。
個人的に就活をしていて一番のチェックポイントにしていたのは「分析業務の中身」です。昨今のデータ分析を謳っている会社の大半がSESで派遣先で上司に言われたままにBigqueryなりでSQLクエリを叩いて言われたデータを出すだけというものが多く、下手するとそれすらろくにやってないところもあります。自分が最初に入った会社はそんな感じですぐ辞めました。
ぶっちゃけ言われたSQLを叩くだけなら並みのエンジニアなら皆当たり前のようにできますし、スキルにはほとんどならないんですよね。。。なので、自分でどういう分析をするのか考える機会があってそこから資料を作ってクライアントに直接説明する機会があるのか、というチャンスがある会社なのか、というところが分析業界でのキャリア形成における大きな壁だと思います。これのあるなしでデータ分析のキャリアは雲泥の差になると思います。
というのも現在のエンジニア業界が派遣先に基本設計や詳細設計を考える人がいてSESがそれをコーディングする、みたいな業態になっているように、これから先データ分析業界もALBERTがテクノプロみたいな派遣企業と手を組み始めているのを見るに、エンジニア業界と同じように「クライアントと交渉して分析内容を考える人がいて、SESで雇ってきた人間にSQLのコードを書かせる」みたいな二層化が起こりつつあるということで、お金を稼ぐためにデータサイエンティスト目指しているのならこの上澄みを目指せる会社に行くべきですし、逆にこのSESとしてクエリを叩くだけの方になってしまうと給料もろくに上がりません。
昔「10年後にデータサイエンティストの平均年収は400万円になるかもしれない」という記事を書いていた人がいましたが、こういう単に言われたSQLのクエリを叩くだけの人をデータサイエンティストとしてテクノプロやALBERTが色んなところに出荷しているのを見るに結構当たってきたんじゃないかという気がしています。
まあ上流を担当している会社に入るのが無理だったらとりあえずはクエリを叩く仕事から始めて転職のための下積みをするというのも選択肢としてはアリだと思いますが、初めから上澄みにいけるチャンスがあるのを無下に捨てるべきではないということを伝えたいです。
ただコンサルみたいな上流方面までやってる会社に入ったとしてもデータベース抽出から抜け出して、PythonやRを用いた分析系の案件まで携われるかどうかは自分の腕次第の面もあります。
どの会社も募集要件の表題には未経験歓迎とは言いつつ、募集要件を見ると、if文for文分かりません、SELECT文?なんですかそれ?というレベルの完全未経験ではなく、それなりにコードが書けて数学的センスのあり、かつコミュ力のある人材を求めています。とりあえず未経験でもSQLは書けるようにしておくべきだと思います。データサイエンティストという仕事はPythonやRという前にまずSQLは叩けないと話になりません。
なので、その辺りに自信のない人はまずプログラミングスクールやデータサイエンティスト育成スクールで半年くらい修行するべきだと思います。それでもいいところに入れるかは分からない世界で未経験がまともなデータサイエンティストになるのは思っているより甘くないし、運要素があることを知ったうえで就活に臨むべきだと思います。
長くなってしまいましたが読んでくださりありがとうございました.
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